「仕事が忙しくてあんまり食事の時間が取れないよ」
「今週はコンビニのお弁当とカップ麺で凌ごうかな」
忙しさなどから、ついつい食生活が崩れてしまうなんてこと、少なくないですよね。「口にしたものが私たちの身体を作る」とわかっていても、なかなか毎日栄養バランスよく続けるのは難しいものです。
仕事の付き合いで飲みに行ったり、差し入れをいただいたり、断れない食事会があったり・・・ついつい体調を壊すまで、栄養素の偏りに気づかないこともしばしば。
そんな毎日を頑張っている人に、健康を気遣うきっかけになりそうな資格・野菜ソムリエについてご紹介します。

産地や品種の違う3種で利きバナナ
バナナって、産地や品種にこだわって選びますか?私は全然気にしていません。
フルーツとして食べるバナナが日本ではおなじみですよね。店舗に並ぶのは輸入物が大半ですが、ヒカキンさんがお取り寄せした岡山県産のもんげーバナナも、皮ごと食べられる国産高級バナナとして有名です。(いつか食べてたい・・・!)
フルーツとして食べるバナナのほかに、バナナの仲間として、中米で油で揚げて食べるプラタノというのがあることぐらいしか私は認識していなかったです。結構脂っこい一品です。
3つのバナナの味の違い!?
「バナナの食べ比べ」がある変わった説明会にお邪魔しました。この日は、3種類のバナナのスライスの比較です。1番はエクアドル産のキャベンディッシュ、2番はフィリピン産のキャベンディッシュ、3番はモンキーバナナです。

見た目ではほとんど同じに見えます・・・違いは断面のサイズくらいでしょうか。
1番と2番のバナナは産地が違う同じ品種です。だから、見た目がそっくりでも仕方ないですね。
しかし香りを確かめてびっくり。2番はフローラルないい香りがするんです。また、食感は1番はねっとりした中に少しだけ粉っぽい感じがあり、3番は匂いも少なくて甘さ控えめ、食感も固めという印象がありました。
普段何気なく食べ終わってしまうバナナも、こうやって食べ比べてみると違いが見えてくるものですね。

こんな食べ比べをしながら、野菜や果物の栄養や調理法をよく知って広く人々に伝えるのが、野菜ソムリエという資格です。
野菜ソムリエ:野菜とフルーツの良さを伝える伝道師
ソムリエと聞くと、ワインのソムリエを思い出す人も多いですよね。そんなかっこいい肩書きを持てる食のスペシャリストが野菜ソムリエです。芸能人で取得している人も多くいるので、聞いたことがある人も多いですよね。
野菜ソムリエは、健康志向の人、料理好きな女性を中心に取得されている資格で、もともと食に関係のない仕事をしていた人がほとんど。受講者の半数以上がキャリアチェンジを目的としているそうです。
このように、野菜とフルーツの良さを伝えるべく、食に関連する発信を続けるのが野菜ソムリエなんですよ。

野菜ソムリエは多方面で活躍できる
野菜ソムリエとして活躍している先輩方はどんなことをしているんでしょうか。野菜ソムリエプロが所属するプロダクション野菜ソムリエカンパニーのページを覗いてみると、こんな活動が多いようです。
- カフェを開いて、地元野菜の魅力を伝えながら料理提供
- 知見を生かして、新しいレシピの開発
- 店頭などでのデモンストレーション販売活動
- 料理教室やイベントの企画運営
- 食に関するコラムの執筆
- 飲食店立ち上げに伴うコンサルティング
野菜ソムリエの活躍の幅は結構広いですね。自分の得意なことを生かしながら、野菜ソムリエとして活動するのってとても楽しそうで、皆さんイキイキしている印象です。

野菜ソムリエになると、講師デビューのサポートも!
資格を取得したあと、なににも繋がらなかった経験はないですか?私個人の話ですが、薬膳に興味があった時期があって、通信講座で資格を取得しました。でもその後、何にも生かせていません。せっかく何時間もかけて勉強して、課題の提出をしたのに、もったいないですよね。
日本野菜ソムリエ協会は、野菜ソムリエが社会貢献できるようフォロー体制を整えているんです。
例えば、日本野菜ソムリエ協会のバックアップを受けて、セミナー講師としてデビューすることもできるんですよ。今までオフィスでしか働いたことがないような人でも、野菜ソムリエとして新たなステージで活躍しているんです。
「取得しただけの資格」にせず、資格所持者が社会に必要とされる存在になるようにしている協会って、野菜ソムリエの他にあまり聞いたことがないです。資格を取得したら、しっかりフォローしてもらって新しいキャリアを作ることが想像しやすいですね。

日本国内だけじゃない野菜ソムリエのネットワーク
野菜ソムリエがいるのは、日本国内だけではありません。タイのバンコクでは、駐在の奥様を中心とした、野菜ソムリエコミュニティBangkokがあるんです。

海外で暮らし始めたばかりの時って、スーパーで手に入る食材が日本と違い、言葉が満足には通じなくて不安なことも多いものです。こういったコミュニティがあると、暮らしのヒントだけでなく、バンコクで手に入る食材についてのアドバイスももらえそうです。安心して新しい国での生活を始められますね。
野菜ソムリエの資格を取るには
野菜ソムリエの合格率は結構高め
野菜ソムリエの資格取得はどのくらい大変なのか気になりますよね。
まず野菜ソムリエは3種類あって、野菜ソムリエ、野菜ソムリエプロ、野菜ソムリエ上級プロと分かれています。野菜ソムリエ上級プロは、野菜ソムリエプロをすでに持っている人のみが目指すことのできるコースなので、最初は野菜ソムリエもしくは野菜ソムリエプロを目指すことになります。

合格率は、野菜ソムリエが85%です。受験したほとんどの人が取得できるんですね。
野菜ソムリエプロになると合格率は35%まで下がります。学習する内容もブランディング、マーケティング、セルフプロデュースや鮮度管理、日本の農業についてなど多岐にわたるため、取得が難しくなるんですね。
まずは野菜ソムリエを取得してから、野菜ソムリエプロにレベルアップするための進学制度も設けられています(税込172,500円)。久しぶりに勉強するという人も、順番に取得できるなら安心ですね。

野菜ソムリエの受講方法は選べる4種類
野菜ソムリエの資格は、子育てや介護などで外出が難しい人でも、学習ができる選択肢が用意されているんです。
通学制:全国の協会指定会場で受講
通学制を選べば、学生自体に戻った気分で先生の授業を受けることができます。友達も作れて、楽しそうですよね。

いざ受講を決めても、急に都合が悪くなってしまうことってありますよね。通学制では3営業日前までなら一科目、もしくはテスト一回まで無料で振替可能だそうです。小さいお子さんのいる人や、仕事を持っている人にも嬉しいですね。
通信制:テキストと通信教材で学習、試験は指定会場で
通信制を選んだ人は、完全に自分のペースで学習を進められます。仕事が不定期でなかなか時間取りづらい人など、通信制の方が都合がいい人もいますよね。
ただし、最後の試験だけは、全国の協会指定会場まで足を運ぶ必要があるので、注意してくださいね。

半通学制:座学は通信教材で、体験科目は指定会場で
半通学制という、通学制と通信制のいいとこ取りの受講方法もあります。座学は通信教材で学び、食べ比べなどの体験科目は全国の協会指定会場でおこなうスタイルです。通信で学ぶ内容が3講座、通学と学ぶ内容が4講座と、ほぼ半分になるそうです。
食べ比べは他の人の意見も聞いて、感じ方の違いなどを知ることも面白さの一つですよ。全授業を通うのは難しいけれど、少しなら・・・という人は、半通学制を選びましょう。

通信制(地域校ワーク付き):全科目通信教材で自宅学習、 食べ比べ体験・課題作成のレクチャー・修了試験は全国各地の協会認定の地域校で
同じ通信制でも、体験科目やベジフルカルテ作成レクチャーなどのワークと修了試験は全国の協会指定会場でおこなうのが、地域校ワーク付きの通信制です。
まとめ:健康と仕事と幸せを育むのが野菜ソムリエ

世界には本当に色々な常識があります。例えばマッシュルームは生で食べるのが常識ですが、日本のキノコは火を通すのが常識です。とある国では、スーパーや市場で買った野菜は必ず洗剤で洗うのが常識だそうです。理由はとても汚ないからだそうです・・・流通の過程の話を聞くと、確かに清潔な環境で売り場まで運ばれてきているわけではないんだなと思う内容でした。
そう考えると、日本って食はかなり安全ですよね。少なくとも、食器用洗剤で念入りに野菜を洗わないと食べられないという状況にはないですから。
しかし、せっかくそんな安全な食が目の前にあるのに、忙しかったり、知らなかったりで、本当なら得られるはずのたくさんのメリットを見逃してしまっているのではないでしょうか。
野菜とフルーツについてもっとよく知れば、毎日の健康に、家族や周りの人の健康をサポート出来ますよね。
自分も健康になれて、仕事にも繋がって、周りの誰かを幸せにできる野菜ソムリエ。まさに一石三鳥ですね。少しでも気になったら、まずは野菜ソムリエの説明会に行ってみてください。
